メインコンテンツにスキップ

2026年6月アップデート:データを分析するだけでなく、消費者を理解するところまで

いつでも、どんなテーマでも自分のターゲットと対話できるとしたら、どうでしょう。新しくまとめたコンセプトをこの人たちはどう受け止めるのか、さんざん悩んだネーミングにどんな反応を示すのか、あるテーマについて何を考えているのかを、今すぐ聞けるとしたら。今回のアップデートで加わった合成消費者が、まさにその役割を果たします。データから消費者をセグメントに分けたうえで、そのセグメントを代表する仮想の消費者を作り、直接対話できるようになりました。

レポートも一段とよくなりました。これまで既存のDataspace AIレポート(旧・インサイトウィキ)を使ってこられた方からいただいた声を、そのまま反映しています。可視化チャートも一緒に入ってほしいという声、そしてDataspace AIと一緒に分析した内容や、自分で提案したストーリーラインがレポートにそのまま入ってほしいという声まで、すべて取り入れました。

このほかにも、スライドごとにAIが核心となる発見を一行で先にまとめてくれる機能、調査する対象を先に提案してくれるオーディエンス、そして海外パネル7か国の追加まで準備しました。

下で今月のアップデートを一つずつご確認ください。


AI | 合成消費者と対話

企業が調査を行いデータを探す大きな理由の一つは、結局のところ「ターゲット」と「市場」を理解するためです。ところが一度も見たことのない市場を前にすると、データをいくら広げても、この人たちがなぜそう考えるのか、何を基準に動くのかがなかなかつかめません。分析は終わったのに、「理解できた」という感覚は訪れないのです。

これからはデータスペースの中で合成消費者を作り、その消費者と直接対話できます。流れはシンプルです。Dataspace AIがデータから意味のあるセグメントを先に見つけて提案し、その中から気になるセグメントを選ぶと、その集団を代表するペルソナが作られます。あとは普段どおりそのペルソナに質問するだけです。回答は漠然とした想像ではなく、データに根拠がある場合はその根拠に基づいて、根拠がない場合はプロフィールをもとに合理的に推論して返ってきます。

セグメントの分け方も任意ではありません。回答者が30名を超える集団のみ、そして一方に偏りすぎず、実際に意味のある差を示す変数だけを選んでセグメントとして提案します。

合成消費者との対話は、大きく三つの場面で提案されます。データ要約をリクエストしたとき、レポートを作り終えたとき、そして「このターゲットと話してみたい」と直接リクエストしたときです。対話を終えたら、要約レポートをリクエストしてみてください。定量データと今交わした対話の内容を一緒に編み込み、数字と声が一か所にまとまったレポートを作ってくれます。

🧙 こんなふうに活用してみてください

  • 海外の新市場への参入を検討するブランド担当者なら、その市場の消費者が何を基準に自社のカテゴリーを認識しているかを合成消費者との対話で先につかみ、本調査の仮説を立てられます。

  • 新しいデータを収集する前の段階のリサーチャーなら、何を聞けばよいか迷ったときに、ターゲットのペルソナとあらかじめ対話して、本当に聞くべき核心を整理できます。

  • すでに蓄積した定量データをより深く理解したい方なら、「Aセグメントはなぜこう答えたのか」をそのセグメントのペルソナに直接尋ね、数字の背後にある文脈を補えます。

まったくつかめなかった市場やターゲットを前に途方に暮れた経験があれば、この機会に合成消費者と直接対話してみてください。


AI | 可視化チャートが入ったレポート

Dataspace AIでひとしきり分析し、よいインサイトにたどり着いてからレポート生成を押すと、肝心のそのレポートには、自分とAIが一緒に見つけたストーリーが抜けていることがありました。複数のデータをまとめて一つに整理するのも難しく、チャートがないためテキストと数字だけで内容を消化しなければなりませんでした。流れはよいのに、気になる解釈が一部あってもそこだけ直す方法がなかったのです。

実のところ、人はいきなりレポートから作りはじめません。対話を通じて主要な結果を把握し、より深いインサイトを見つけてから、レポートへと進みます。そこでこれからは、レポートが先の対話の文脈をそのまま引き継いで作成されます。複数のデータを別途マージしなくても一つのレポートに総合でき、核心となる内容はチャートとして可視化されて入ります。気になる部分は対話で整え直せます。

項目

これまで

現在

レポートに入る内容

対話で見つけたインサイトが抜けたまま生成

対話の文脈を引き継ぎ、インサイトまで反映

複数データの総合

手動でマージしないと作成できない

マージなしで一つのレポートに総合

チャート

レポートの外で別に作って貼り付け

レポート内に可視化チャートとして含む

修正

一部だけ直すのが難しい

対話で必要な部分だけ整える

🧙 こんなふうに活用してみてください

  • 同じ調査を2025年と2026年にそれぞれ実施したトレンド担当者なら、二つのデータをマージしなくても変化が一目でわかる時系列レポートを作れます。

  • P案とQ案を別々に回したコンセプトテストのリサーチャーなら、分かれていた二つのデータをそのまままとめて比較レポートに整理できます。

  • 結果をすぐに共有する必要がある実務担当者なら、チャートまで含まれたレポートを別途加工せずそのまま渡し、説明にかかる時間を減らせます。

分析はうまくできているのに、レポートの段階でいつも手間を感じていたなら、対話で作って整えるレポートをぜひ体験してみてください。

レポートの作り方がこれまでと変わったため、万が一品質に違和感のある箇所が見えたらお知らせください。チャートを画像として保存したり、スライド形式で受け取る機能はまだ対応していませんが、必要性は認識しており準備を進めています。


分析 | スライドタブが一段と賢くなりました

レポートの一番上のヘッドライン には、通常、そのスライドで最も重要なパターンや意味を一文に要約した言葉が入ります。ところがこれまでは、これを自分で時間をかけて書く必要がありました。また、設問ごとにふさわしい分析基準が異なるにもかかわらず、すべてのスライドに一つの基準を同じように適用するしかありませんでした。スライドごとに基準を変えるには、基準セットごとにPPTを何度もダウンロードして合わせるほかなかったのです。

これからはAIが、スライドごとに核心となる発見を一文のヘッドライン として先に書いてくれます。回答がさらに収集されたり、フィルターや分析基準が変わったりすると自動で作り直され、再生成ボタンを押して新しく受け取ることもできます。生成された文は自分で直せますし、これまで作られた履歴も確認できます。

分析基準も、スライドごとに別々に設定できます。このスライドだけに適用するカスタム基準を別に持たせ、残りのスライドには共通で使うデフォルト基準を適用するという仕組みです。以前のように基準ごとにPPTを別々にダウンロードして合わせる必要はなく、ウェブ上で一度に全スライドを表示したりダウンロードしたりできます。

🧙 こんなふうに活用してみてください

  • 報告の締め切りが迫ったリサーチャーなら、AIが先に書いたヘッドライン をもとに文を整えるだけで、ヘッドライン 作成の時間を大きく減らせます。

  • 性別で見るべき設問と年齢で見るべき設問が混在する調査なら、スライドごとに分析基準を変えて設定し、一つのレポートの中で最も適した視点で結果を見せられます。

ヘッドライン を毎回自分で書き、分析基準のためにPPTを何度もダウンロードして合わせる手間を感じていたなら、ぜひすぐに活用してみてください。

自分で修正したヘッドライン とカスタム分析基準は、回答フィルターや信頼度と同じく、更新すると初期化されます。修正した状態でダウンロードできなかった場合は、バージョン履歴でご確認ください。


マーケットプレイス | オーディエンスからすぐに調査を始める

コンシューマーパネル調査を行うには、通常「誰に聞くか」をすでに分かっている必要がありました。ターゲットが明確な方には問題ありませんが、いざ誰を調査すればよいか思い浮かばないときは、始めること自体が難しく感じられました。

これからはマーケットプレイスのオーディエンスタブで、業種ごとに興味深い条件の回答者集団をあらかじめ定義し、メニューのように表示します。GLP-1経験者、ペットを飼っている人、ウェアラブル着用者など、今注目すべき消費者がカードとして並びます。気になるオーディエンスをタップすると詳細を確認でき、「Dataspace AIでこのオーディエンスに質問する」をタップすると、その対象者条件がそのまま入力された状態でチャットが始まります。あとは普段Dataspace AIを使うように、アンケートを作り、収集グループを作り、コンシューマーパネル収集を選んで、決済と収集まで進めればよいのです。

🧙 こんなふうに活用してみてください

  • 新しい消費者の動きが気になるものの、調査対象を特に決めていない方なら、オーディエンスの一覧を見ながら興味深い集団を選び、すぐにパネル調査を始められます。

  • 自社のカテゴリーに近い消費者を探したい方なら、業種ごとに整理されたオーディエンスから適した対象を選び、そのまま質問を投げかけられます。

調査したい気持ちはあるのに対象を決めにくかったなら、オーディエンスから気になる消費者を選んで話しかけてみてください。


パネルセルフサーベイ | 海外パネル7か国を追加

パネルセルフサーベイでは海外パネル調査を自分で進められますが、これまで調査したい国がリストになく残念に思われた方もいらっしゃったでしょう。

今回、安定して供給できる7か国を新たに加えました。ニュージーランド、カナダ、メキシコ、イタリア、オランダ、ポーランド、スウェーデンです。既存の12か国に加え、これで合計19か国の中から選んで海外パネル調査を進められます。

項目

これまで

現在

選択可能な国

12か国

19か国(7か国追加)

追加された国

-

ニュージーランド、カナダ、メキシコ、イタリア、オランダ、ポーランド、スウェーデン

🧙 こんなふうに活用してみてください

  • 北米市場を見ている担当者なら、アメリカに加えてカナダの調査まで一か所で一緒に進められます。

  • 南欧をまとめて見る必要のあるグローバルリサーチャーなら、イタリアが加わったことでスペインとフランスまでまとめ、多国籍調査をデータスペース一か所で完結できます。

希望する国がなく海外調査を見送っていたなら、新しく追加された国ですぐに始めてみてください。

今後も安定して供給できる国を中心に、選択肢を広げていく予定です。


今回のアップデート、いかがでしたか。

今月の機能を貫く流れは、「分析で止まらない」ことです。データを広げて見るところで終わらず、その背後にいる消費者と直接対話して理解し、対話から得た文脈をそのままレポートに移し、調査する対象まで先に提案してもらえるようになりました。数字を読むことを超えて、市場と人を理解することへ一歩近づくこと。それがデータスペースの目指す方向です。

来月も、より深く理解し、より楽に働けるよう新しい機能を準備していますので、これからのアップデートもどうぞお楽しみに。

こちらの回答で解決しましたか?