まず、回答の偏りを軽減するための「順序ランダム化」機能が新たに追加されました。
設問に含まれるブロック・質問・選択肢の順序をランダムに提示できるようになり、論理的な流れを維持する必要がある場合には、グループ単位でまとめてランダム化することも可能です。これにより、特定の項目が先頭または末尾に配置されることで生じる順序効果を最小限に抑え、より信頼性の高いデータ収集を実現します。
テキストAI機能は、定性データ分析の精度を高めるだけでなく、結果の柔軟な活用も可能にします。
自動生成されたテーマをユーザーが直接修正したり、類似したテーマを統合したり、新たに追加することができ、分析結果の活用範囲が広がります。
さらに、クロス分析機能は、視覚的な分析の柔軟性を一層強化する方向へと進化しました。
新たに追加された「Transpose(転置)」機能により、分析軸と対象の位置を自由に切り替え、さまざまな視点からデータを解釈できます。
今すぐ、高度化されたデータスペースの機能を活用して、リサーチの深みを増し、より精緻なインサイトを発見してみてください。
データスペース|編集
ブロック・設問・選択肢の順序をランダムに提示し、回答バイアスを最小限に
設問や選択肢の提示順は、回答者の認知や判断に直接影響を与える可能性があり、順序によってデータの解釈に偏りが生じることがあります。
特に、似たような設問が連続して出題されると、後半になるにつれて回答者の疲労が蓄積され、回答の信頼性が低下する恐れがあります。
このようなバイアスを抑えるため、データスペースでは、ブロック・設問・選択肢の順序をランダムに提示できる「順序ランダム化」機能を提供しています。
また、調査の流れや論理構造を維持する必要がある場合にも対応できるよう、関連項目をグループ化して、そのグループ内のみでランダム化するオプションもサポートしています。
これにより、調査の意図を保ちつつ、順序効果による回答の偏りを効果的に軽減することができます。
データスペース|分析
テキストAIのテーマを自由に編集し、分析結果の活用性を向上
データスペースのテキストAIによるテーマ分析は、回答の中で共通して言及された内容をもとに、主要なテーマを自動で抽出し、意味の似た回答を効果的にグループ化します。
自動分析の結果は、多くの場合そのまま実務で活用できる精度を持ちますが、業務上の文脈やユーザーの解釈によって一部調整が必要なケースもあります。
これに対応するため、データスペースでは、テーマ分析結果をユーザー自身が追加・編集・統合・削除できるよう機能を拡張しました。
例えば、「さまざまな商品」という包括的なテーマを、「さまざまな品目」「多様なブランド」などに細分化したり、「新鮮で良い」「フレッシュな商品」といった表現の違いを持つテーマを一つに統合することも可能です。
この機能は、分析結果をビジネスインサイトへとつなげるうえで非常に有効で、意味のある実行可能な結論の導出に役立ちます。
データスペース|分析
より進化したクロス分析で、多角的にデータを解釈
データスペースのクロス分析は、Excelなどの外部ツールを使わずに、集団別・変数別の回答結果を直感的に比較できるよう設計されています。
ユーザーは、分析の基準となる項目(例:性別、年齢層、地域、職種など)を列に、実際の比較対象となる回答項目(例:満足度スコア、ブランドの好み、平均利用時間など)を行に設定することで、さまざまな集団間の差異や傾向を簡単に把握できます。
今回のアップデートでは、クロス分析の柔軟性と拡張性をさらに高めるため、行と列の位置を自由に切り替えられる「Transpose(転置)」機能が新たに追加されました。
この機能により、既存の分析構造にとらわれず、分析目的やインサイトの抽出方向に応じてデータ構成を再構築できます。
ユーザーはより多角的に比較・分析を行うことができ、より深い解釈や戦略的なインサイトの導出が可能になります。
📢 その他にも見逃せない重要な変化!
✅ 分析|消費者パネル利用時にクォータを設定すると、回答タブでクォータごとの目標数と進捗状況を確認できます。「超過回答を除外」することで、目標人数に合わせた収集が可能です。
✅ 収集|機能の目的がより直感的に理解できるよう、「試験配信」と「本配信」の用語が、それぞれ「発現率を確認」「回答を収集」に変更されました。
✅ 編集|設問ごとの問題点と全体の深刻度を統合して表示するようになり、ユーザーはレビュー基準に従って問題点を確認し、すぐに修正できるようアンケートレビュー機能が改善されました。