アンケートの特性によっては、設問の提示順序が回答者の回答に影響を与える「順序効果」が生じ、結果に偏りをもたらす可能性があります。
たとえば、前半に提示された質問への回答が、後半の質問への回答に影響を与えることがあります。また、似たような構造の設問が連続して提示されると、後半に進むにつれて回答者の集中力や疲労感が影響し、誠実な回答が得られにくくなる場合があります。
このような順序効果を軽減するために、DataSpaceではブロックや設問の順序をランダムに提示する機能を提供しています。
また、設問間の論理的な流れや文脈を保つ必要がある場合は、関連する設問をグループとして設定し、それらのグループ間の順序や、グループ内のブロックまたは設問の順序をランダム化することも可能です。
ブロック順のランダム化
🔀 個別ブロックのランダム化
アンケートに含まれるすべての個別ブロックの順序をランダムに並び替えることができ、以下の手順で設定できます。
左側サイドメニューの下部にある[ブロック順のランダム化]を選択します。
ランダム化方式として[個別ブロックのランダム化]を選択します。
設定が完了すると、ブロック下部に「ブロック順のランダム化が有効です」と表示されます。カーソルを合わせると設定条件が表示され、クリックすると設定画面に移動できます。
🔀 グループ別ブロックのランダム化
関連性のあるブロックをグループ化し、グループ間やグループ内の順序をランダムに並び替えることができます。以下の手順で設定可能です。
左側サイドメニューの下部にある[ブロック順のランダム化]を選択します。
ランダム化方式として[グループ別ブロックのランダム化]を選択し、左側でグループ化したいブロックを選んで[追加]ボタンをクリックしてグループを作成します。
作成されたグループはリストに表示され、必要に応じて以下の設定が可能です。
グループ内ブロックの順序ランダム化:グループ内のブロックをランダムに並べるには、該当グループの右側にあるトグルを有効にします。
グループ間の順序ランダム化:グループ同士の表示順をランダムにするには、画面下部の[グループ間の順序ランダム化]トグルを有効にします。
設定が完了すると、ブロック下部に「ブロック順のランダム化が有効です」と表示されます。
ブロック内設問順序のランダム化方法
🔀 個別設問のランダム化
リスト形式モードで対象ブロックに移動し、ブロック右側の[ブロック内設問順序ランダム化]をクリックします。
ランダム化方式として[個別設問のランダム化]を選択します。
設定が完了すると、設問の下に以下のような文言が表示されます。
リスト型:「設問の順序がランダムに設定されています」という文言と、設定した詳細条件が表示され、[設定を変更]から条件を修正できます。
設問型:「設問の順序がランダムに設定されています」という文言のみが表示され、該当の文言をクリックすることで条件を修正できます。
🔀 グループ別設問のランダム化
リスト形式モードで対象ブロックに移動し、[ブロック内設問順序ランダム化]をクリックします。
ランダム化方式として[グループ別設問のランダム化]を選択し、グループを作成します。
作成されたグループはリストに表示され、以下の方法で設定可能です。
グループ内設問の順序ランダム化:グループ内の設問項目をランダムに並べるには、該当グループの右側にあるトグルを有効にします。
グループ間の順序ランダム化:グループ同士の表示順をランダムにするには、画面下部の[グループ間の順序ランダム化]トグルを有効にします。
両方のランダム化オプションは同時に設定可能であり、その場合、各グループ間の順序とグループ内の設問の両方がランダムに並べ替えられて表示されます。
設定が完了すると、設問下部に次のような文言が表示され、[設定を変更]から条件を修正できます。
リスト型: 「設問の順序がランダムに設定されています」という文言とともに、設定した詳細条件が表示され、[設定を変更]から条件を修正できます。
設問型: 「設問の順序がランダムに設定されています」という文言のみが表示され、該当の文言をクリックすることで条件を修正できます。
📌 ご確認ください!
ランダム化設定を解除するには、設定画面で「設定しない」を選択してください。
ランダム化されたブロックまたは設問の順序は回答者ごとに異なり、ユーザーが順序を指定したり確認したりすることはできません。
すべてのブロックや設問を必ずグループに含める必要はなく、1つの項目だけでもグループを作成できます。
連続していないブロックまたは設問はグループ化できません。
例:ブロック3とブロック5をグループ化 → 不可
例:ブロック3、4、5をグループ化 → 可能スクリーニングブロックには、ブロック順のランダム化またはブロック内の設問順ランダム化を適用できません。
設問表示ロジック、設問移動ロジック、パイピング条件などとランダム化設定が競合する場合、ランダム化機能が制限されます。
すでにランダム化が適用されている設問に対して、設問表示ロジック、設問移動ロジック、パイピング条件などを追加すると、調査の流れに合わない場合はランダム化が適用されないことがあります。
プレビュー機能を使ってランダム化が適用されたアンケートを確認でき、プレビューを実行するたびにブロックや設問が無作為に表示されます。